プラン紹介

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ギアとクランクシャフト表面への鏡面加工

エンジン部品は、製造過程において金属表面が非常に荒く不均一になる研磨・切削加工を受けながら加工されるため、その結果として、部品の表面に同方向の凸凹がすじ状についた状態になっています。この微細な研削跡(=表面傷)は、部品劣化の開始を早めるだけでなく、部品表面の凹凸自体が非破壊試験の精度にも悪影響を与えます。このFAA認定の鏡面加工工程を経ることにより、部品の表面は鏡のように均一な仕上がりになります。このため、部品検査でより信頼性の高いデータを入手することができるようになります。鏡面仕上げとは、研削跡が、目視では検知できなくなるまで表面を加工または研磨する技術です。一見するとまるでメッキ処理をしたかのようになるまで、部品をピカピカに磨き上げます。これにより、摩擦・熱・騒音が軽減され、部品の接触疲労も減らすことができます。エンジン内部部品は、この工程を経ることによって、部品寿命が延び、作動が滑らかになり、潤滑効率が増し、燃費も向上します。

この工程は非常に手間のかかるもので、例えばクランクシャフトの場合は40時間もかけて多くの部分を人手で磨きます。
クランクシャフトが鏡面仕上げを受けることによるメリットは、表面強度が上がるだけではなく、オイルの撹拌がスムーズになりエンジン・オイルのキャビテーションが抑制されるというメリットもあります。