航空機のエンジンは、酸化した燃料の付着、高温、その他の腐食原因のために、常に劣化が起こりやすい環境にさらされています。エンジンに使用されている全ての非酸化素材も、このような環境条件の中、酸化に耐えながらも何らかの固体・液体・気体反応を起こします。この化学変化的挙動が、エンジン部品の劣化原因となるわけです。
XRブラック・エディションVII エンジンに用いられているのは、高温での酸化環境において化学的安定性と強度を持ち合わせた特殊高温シリカ・セラミック素材で、これにより、高い放熱効果を得ることができ、部品の性能を高めることができます。エンジン部品は、塗装前にプラスティック粒子を空気圧投射ピーニングして表面強度を高めた後に、不純物を除去するために加熱を施して金属内部に残量する空気を脱気し、さらにその表面に遷移層コーティング(アロダイン・コンバージョン・コーティング)を施し、そして最後に特殊処方のXRブラック・エディションVII 用の黒色シリカセラミック素材のコーティングを施して仕上げます。本素材は、燃料やオイルに対する耐油性と耐腐食性に優れ、最大華氏1300度の高温まで耐えることができます。