プラン紹介

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振動ストレス除去加工

振動ストレス除去加工は、エンジン部品を準倍音振動周波数で振動させて金属の残留ストレスを除去する手法で、全帯域分波解析装置でリアルタイムに監視しながら施工します。部品に振動を与えながら、部品に蓄積する残留ストレスの変化量を測定します。エンジン部品は、研磨、切削、鋳造、焼き入れなどの加工工程を経る中で、部品内部に高い残留ストレスを蓄積してしまいます。この残留ストレスは、部品寿命の到来を待たずして部品形状の歪や早期故障を発生させる要因になります。ストレスの変化に伴う部品の動きを観察できるため、このFAAの認定の工程は、エンジン部品の非破壊検査工程の中で、より信頼性の高い磁気検査値を得るためにも使われます。この手法を用いて、部品の残留ストレスを除去し、部品の寿命と耐久性を向上させ、性能を高めます。

この工程は、クライオジェニックと同じく欠陥部品を発見するのみならず、残留ストレスを除去することで部品の材質が本来持つべき強度・寿命を引き出すことができる非常に有益な最新の技術です。最新の研究では、金属の強度は材質に依存するだけでなく、残留ストレスの有無によって大きく変わることがわかってきました。理想的な分子の格子構造を持つ金属は安定して本来の高い強度を保ちます。振動ストレス除去やクライオジェニックは、これを実現するための手法なのです。