プラン紹介

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渦電流による電磁誘導非破壊試験

通電性のあるエンジン部品は、渦電流による電磁誘導による非破壊検査を受けます。この方法は、特に磁化しないアルミ鋳造品やクランクケースとハウジング等に大変有効です。この手法の利点は、磁化素材または非磁化素材に対する磁気表面検査では感知できない、素材表面下の内部のひびや空洞を発見できることにあります。渦電流は、コイルに選択した周波数の交流電流を流して、コイルまたは電極の周囲に磁界を発生させます。コイルが通電性のある素材に近づくと、渦電流が素材に取り込まれた形になります。
もし、その通電性素材の内部のひびや空洞等の欠陥部位が渦電流の循環を妨げると、電極との磁界カップリングが変化し、コイルのインピーダンスの変動が表れて欠陥があることを示します。メーカーから良品として出荷されてくる新品の部品にも内部のひびや空洞が存在することがありますが、この工程で問題が発見された部品は全て交換されます。