プラン紹介

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熱静電気によるブラック光沢紛体塗装

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この工程はFAAに認定されたもので、クランクケース、補機類(オイルサンプ、スターター・アダプター、インダクション・ハウジング)、吸気装置、ハウジング、その他関連部品に、特殊樹脂と顔料の乾燥有機化合物微粒子の帯電紛体コーティングを施すものです。

エンジンのクランクケースとその周辺部品は、ビクターアビエーション社の技術者が細心の注意を払い準備・組立をしたのち、微粒子コーティングの施工前に、加熱・脱気(アルミニウム材質内に存在する気泡を加熱することにより除去して、将来の塗膜の内側からの損傷を防ぐ)を行います。プラス帯電粒子を空気圧で噴射させることによりエンジン部品をマイナスに帯電させ、その表面にパウダー状の塗料を付着させます。
続いてキュア装置内において華氏400度でパウダーを加熱定着させることで、エンジン表面は最高に頑丈で耐久性抜群の表面コートで覆われます。この塗装を施した金属表面は、ハンマーでたたいても塗膜が剥がれません。表面が荒く多孔質なエンジン・コンポーネントは、最高品質処方の特殊微粒子パウダーと融合することで、酸化アルミニウム腐食を防止し、金属表面の疲労亀裂を減少させ、熱放射率を向上させる効果をも発揮します。

この紛体塗装の熱放射率の向上は顕著で、ブラック・エディションV エンジンの場合、ブラック光沢紛体塗装を施すことにより、熱放射率が無塗装のアルミニウムの場合と比較して約13倍も向上しており、エンジンの効率的な冷却を実現しているのです。