プラン紹介

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往復および回転運動部品のバランス調整

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エンジン推力の一部は、バランスの崩れた内部部品によって引き起こされる力を相殺するための出力として無駄に浪費されてしまいます。従って、この無駄な出力を減らすことによってエンジン推力を増加させることが可能です。
ピストンやコネクティング・ロッドのバランスがとれたエンジンでは、より多くの出力をプロペラに伝えることが可能になり、内部で稼働する部品の消耗も少なくなってエンジンの効率が上がります。

メーカー出荷時の「バランス確認済み」コネクティング・ロッドの重量のばらつきは、最大14gです。わずかな重量に見えますが、この部品がエンジン内部で,毎分数千回の運動を行うことにより、ボーリングのボールよりも重い不釣り合いな力が常にシリンダーにかかって振動が発生します。多くのエンジンにおいて、シリンダーが発生する出力の一部がここで浪費されてしまっているのです。

“Power-By-Victor” の ブラック・エディションV エンジンでは、ビクターアビエーション社のASE認定技術者が、独自の方法で0.1グラム単位の徹底的な重量バランス調整を行っています。
このFAA認定の工程では、各々の部品と往復運動を行う部品の合計質量が釣り合うように調整され、エンジンの耐久性とスムーズさが最大限まで向上します。構成部品は、ボルト一本、ワッシャー一枚に至るまで精密に軽量され、同じ重さを持つ部品同士を組み合わせ、さらに研磨処理をして重さを揃えます。単純にコンポーネント全体の重さを揃えるだけでなく、コネクティング・ロッドの場合では、往復運動をするスモール・エンド側と回転運動をするビッグ・エンド側を分けて質量調整作業を施します。

これらのバランス調整の結果、エンジン推力が増加するだけではなく、エンジンから発生する様々な周波数の振動が減少するため、パイロットや搭乗者の疲労も軽減します。