プラン紹介

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空気流量テストとシリンダー容積効率の調整

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シリンダーの容積効率試験では、シリンダーをテスト台に装着して空気を圧送することにより、それぞれのシリンダーに吸入される空気流量を精密に測定します。これに基づき、ビクターアビエーションでは、全てのシリンダーを最大出力が発生できるように同調させます。その結果、全シリンダーが均一かつ効率的に燃焼し、パイロットの皆様がエンジンの持つ余剰出力を完全に活用できるようにします。新品のシリンダーでも容積効率は最大20%程度のばらつきがあり、これでは各シリンダーに同じ出力を発生させることは不可能です。ビクターアビエーション社では、各シリンダーの容積効率のばらつきを±1%以下にまで絞り込みます。

このFAA認可のプロセスでは、吸気管と排気管の内壁研磨およびバリや表面の凹凸の研磨除去を行うことにより、シリンダーの容積効率を大きく向上させます。研磨で除去できない凹凸があるシリンダーは、たとえエンジン・メーカーが出荷基準をクリアしているとした良品であっても、別のシリンダーと交換されます。

各シリンダーを容積的に同調することにより、すべてのシリンダーが同一の空気流量を持ち、出力発生の均一性が実現します。空気流のバランス調整は、エンジンの燃料効率が最大となるように複数のバルブの開き具合を調整することで実施します。このような精密な調整工程を実施しているのは、航空業界においてはビクターアビエーション社だけです。